研究開発職として転職活動をする中で、私は8つの転職エージェントを実際に利用しました。この記事では、各エージェントの特徴・メリット・デメリットを実体験ベースでまとめます。
研究開発職は一般職と違い、
- 求人が少ない
- 専門性が高い
- 面接で深掘りされる
という特徴があるため、エージェント選びが転職成功の鍵になります。
目次:転職エージェントの比較
1. リクルートエージェント
私が当時応募した紹介企業例:JT、石原産業、科研製薬、日東電工
- 片面型エージェント
- 研究開発系の求人は豊富
- 面接対策はスタンダードで、ロールプレイングによる面接対策がなされる。
- 面接を受ける企業ごとに最適化されたような細かい面接対策は無し
気軽に使える王道の転職エージェントですが、細やかなサポートは期待できません。研究職の求人は多いので、登録して損はありません。
2.doda
紹介企業例:DHC、三菱マテリアル
- リクルートに近い運用
- 片面型
- 研究開発系の求人あり
- 面接対策は一般的なロープレのみ
- 企業別対策はなし
リクルートと併用すると求人の幅が広がります。リクルートエージェントには存在せずにdodaには掲載されている求人があります。逆もまたしかりで、リクルートエージェントにのみ求人が掲載されていることも。よって、両方登録する事をおすすめします。
3.マイナビ
紹介企業例:なし
- 研究開発系の求人は少ない
- 若手向けだが専門職には弱い
研究開発向けの求人はほとんど無く、使用しませんでした。
4. JAC Recruitment
紹介企業例:武田薬品、住友ファーマ
- 両面型(企業と求職者の両方を同じ担当者が仲介する)
- 企業別の面接対策あり
- 情報量が多く、面接フィードバックが細かい
- 応募要件を満たさなくても交渉してもらえる
デメリット
- 企業とエージェントが親密なので、内定辞退は気まずい
- 志望度が低いことを伝えると企業に伝わらないか不安感がある。
- 求職者と企業側両方と密に連絡をとるために、スピード感は片面型エージェントよりも遅め
- 担当者の質はどの企業に応募するかに依存する。企業のレベル、規模感と担当者の質が相関する。
研究職なら最も頼れるエージェントだと思います。企業と、その企業に応募した求職者の両方をエージェントが取り持つ形のいわゆる「両面型のエージェント」であるために、合格時の給与交渉や、応募資格がわずかに足りない際の調整がスムーズに為されます。
私が武田薬品工業に応募した際はGMP関連の経験が足りませんでしたが、交渉して頂き、その後も細やかに私と武田薬品の希望を伺い、求めている人材像や給与額、内定までの日程などご調整頂きながら、最終的に内定することが出来ました。求めている人材像次第で面接での振る舞いは変わるので、非常に有益でした。
5. アデコ
紹介企業例:大塚製薬
- 両面型(企業と求職者の両方を同じ転職エージェントが担当する)
- 外資系を感じる、論理的かつはっきりとしたアドバイスをもらえる
- 応募要件不足でも企業に書類を通してくれる
JAC recruitmentと同じく両面型の転職エージェントです。応募企業側の要望はどんなものか、どういった人材像が求められているかアドバイスをもらえます。また、応募資格に足りずとも交渉して頂き、面接を受けることが出来ました。大塚製薬は他の転職エージェントでは受けさせてもらえませんでしたが、アデコでは応募と面接の機会を設けて頂き大変感謝しています。
各転職エージェントで求職者を企業に推薦できる枠が存在するため、メジャーなエージェントでは求職者同士を比較してエージェントが応募をしてくれない場合が往々にしてあります。比較的マイナーなエージェントであれば求職者同士の比較は少ないので、上手く活用できれば面接を受ける機会を増やすことが出来ます。
また、担当の方が大塚製薬のMRからアデコに転職されてきた方で内部事情に詳しく、また、私を推薦して頂く際の交渉にも力を発揮して頂いたようです。はっきりされている方で、リクルートやdodaと比べてダメ出しが明確でした笑
6.クイック
紹介企業例:なし(通過なし)
- ビズリーチ経由でスカウトが来る
- 採用状況をかなり詳しく教えてくれる
企業の応募状況について、他の求職者が最終面接まで進んでいる、等の選考状況を伝えてくれました。リストラされた他の同僚たちが一斉に応募して市場にあふれていて、私の動きだしが遅めであることを聞いたり、等。ビズリーチに登録しているとクイックからスカウトがきて、それに応対する形でやりとりが始まります。
連絡をくれたエージェントからは、特に新しい求人は紹介頂けませんでした。既にリクルートやdoda経由で応募していた製薬企業に関して応募するかご確認頂いたのみで、各企業の選考状況が聞けた以外は新たな発見はありませんでした。
7. パソナ
紹介企業例:三菱ガス化学
- 片面型
- 紹介される求人の精度が高い(経歴とマッチ)
- 最終面接前に求められる人物像について相談したら、過去の求職者を調査して電話で対応してくれた
パソナは事前面談での求職者の希望に沿った、精度が高い企業を紹介してくれる印象です。
正直なところ、リクルートやdodaは数打ちゃ当たるの精神で沢山の求人を紹介します。自分で応募しても良いと思える企業を広げる上では決して悪いことではないのですが、あまりにも関係ない求人を紹介されると時間ももったいないですし、多忙な方だと煩わしいかもしれません。
そうした中で、年収、職務、企業の規模感などで精度高く求人紹介を頂きました。また、最終面接前にどんな人物像が求められるかを相談した結果、過去の面接データを集めた上で電話にてご連絡頂き、面接に活かすことが出来ました。関わった方はいずれも優しい穏やかな方でした。
8.エリートネットワーク
紹介企業例:なし
- 独特の雰囲気
- 面談が開口一番「そちらのお天気はどうですか?」から始まる
- スカウトは優秀そうだったが専門性が合わず
- コンサルを勧められた
- 研究開発の求人はある。
- 転職初心者には不向き
エリートネットワークは非常に独特な雰囲気で、面談中ずっとこちらを品定めされている感覚になりました。悪いとは言いませんが、初心者向けとは言えず、40代以降で転職が難しくなってきた世代向けに、長期間併走して内定をとらせる老獪な企業と言った印象です。そうした口コミはネットやopenworkで見ることが出来るので、興味があればご覧ください。
最初に面談した際は開口一番で「そちらのお天気はどうですか?」から始まる独特さで、アイスブレイクもそこそこにすぐに求人についてのお話が始まりました。求人としては研究開発向け(江崎グリコの研究開発職など)が無い訳ではありませんですが、多くは無く、「コンサルタントには興味ありますか?」など、研究開発者の転職としては適切で無い印象を受けました。おそらくエージェントの方は優秀でしたが、商社、エリート系というか、考えていることが私とは違いすぎるというか、思想があわないというべきか、噛み合わず。好き嫌いが出るようなエージェントと感じました。
9.まとめ:研究開発職は「両面型」を中心に使うべき
研究開発職は両面型(JAC・アデコ)が圧倒的に強いと感じています。
理由は:
- 企業との距離が近い
- 面接フィードバックがもらえる
- 応募要件を満たさなくても交渉してくれる
- 企業別の面接対策がある
ただ、両面型だけ使用すれば良いという訳では無く、転職のチャンスを広げるため、あるいはスピード感を高めたり、自身の市場価値を知る上では、片面型も併用すべきと思います。
私が今、転職活動をするなら、リクルートエージェントとJAC recruitmentを併用して自分が応募しても良いと思える求人に応募することから始めます。
以上になります。

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