会社には「辞めどき」があります。
辞めたい理由はひとそれぞれでしょう。仕事の適性、楽しくない、人間関係、etc…
しかし、辞めて良い理由と、辞めてはいけない理由があります。
この記事では待遇と人間関係、すなわち外的要因で会社を辞めること、について記載します。(内的要因については他の記事にて)
1.待遇に不満がある場合
ご自身が所属している会社の待遇や人間関係に不満がある場合を考えます。
まず、待遇として薄給、福利厚生が挙げられます。これらに関しては、基本的に会社を辞める/転職することでしか解決できないので、辞めるべきだと考えます。会社における待遇は、その企業や業界が置かれている環境、社員を減らしたいのか社員を集めたいのか、また、会社として労働者を大事にする風土があるか、こうした要因の影響を受けるためです。
私が前職にて働いていた製薬企業は一族経営であり、完全なトップダウンの企業でした。劇物を試薬庫に片付けずに帰宅した社員を他部署に異動させるような独裁政治が行われているような会社であり、かつ、製薬業界自体も薬価の引き下げにより売り上げは小さい状態でした。
毎年の月給の上がり幅は5000円程度と、ある程度の規模の製薬企業としては小さく、かつ、最終的にリストラされてしまいました。当時2年目の研究員もリストラされており、あまりの横暴さに怒りに震えました。研究員としての専門性も培えていない段階であり、品質保証など研究開発以外のキャリアに転職していきました。
そのようにして私は化学メーカーに転職しましたが、待遇は良く、かつ社員を大事にしているということが身にしみました。毎年、月給1万円以上の昇給がありました。売り上げが立たない事業があり事業撤退する場合でも、同じ事業所内の他の職場へ異動させる対応をとり、暮らしや能力の上で無理な異動をさせない姿勢には、良い意味でショックを受けました。同程度の規模の会社であってもこんなにも扱いが異なるのか、と。
よって、待遇をよくするために転職することは必要と考えます。どの会社、業界に所属しているかというのは待遇面ではクリティカルです。しかし、この理由で転職を考える場合、計画性が非常に重要です。
2.待遇に不満がある場合の辞め方
良い待遇を受けるためには、当然、会社として更に売り上げの高い企業、規模の大きい企業への転職を考えることになりますが、それだけ入社の難易度は高くなります。衝動的に転職しようとしてもそれほど良い待遇の会社には拾ってもらえない実情があります。
より待遇の良い企業に転職する上で重要なのは、キャリアの軸です。当然、現職と転職先で仕事内容が近い場合に採用してもらえる可能性が高くなります。仕事内容が近しい転職がでたらすぐに応募出来るように準備を整えつつ、こまめに求人情報をチェックしておくことが重要です。
私がリストラされた際も、転職活動にて100社ほど応募しました。しかし、実際面接までこぎ着けたのは10社ほどでした。この中で最終面接の連絡を頂けた企業に関しては、いずれも私のバックグラウンドと合致した、化学や製薬の企業でした。
自社で働いている間も、部署異動せずにキャリアの軸をつくっておくことは、いざという時の保険になります。他の会社に転職するときに、何でも出来るジェネラリストはさほど必要とされません。ジェネラリストが求められるのは管理職採用の場合であって、基本的には経験にマッチする尖った人材の方が採用されやすいものです。
3.人間関係に不満がある場合
職場の人間関係に不満がある場合でも、辞めることを全く推奨しません。
キャリア上は人間関係を理由に辞めた、というのはなんらプラスの影響を与えないもので、マイナスの影響しかありません。
自身の市場価値を高めるに当たっては、とにかくキャリアの軸と経験が重要です。転職する時も同じ職種の企業に移ることが大事です。
人間関係を理由に辞める場合は突発性が高く、長期的なことは考えていない(考える余裕がない)ことが多く、長期的に見るとマイナスになるでしょう。
また、市場価値を上げるには現職と近しい職種に移る必要がある性質上、転職したからといって人間関係が良くなるとは限りません。同じような職種には同じような人が集まります。
私は前職でも現職でも研究開発職として勤務しています。製薬と化学業界という差がある中ではありますが、基本的に同じような性格の方で部署は構成されています。どちらの企業でも論理的な方が多く、かつ内向的な方が多いので、陰口が多く陰湿な環境です(笑)。一方で、ヤンキー系の方、押しが強い方、感情的な方はほとんど見当たりません。
キャリアの軸に自身の市場価値が大きく左右されることと、同じような職種では似たような人間関係になること、この二つは相関していて避けられないでしょう。つまり、より良い人間関係を求めるならキャリアチェンジする方が良く、市場価値を落とすことに繋がりやすいです。
4.人間関係に不満がある場合の辞め方
人間関係を理由に会社を辞めることはそもそもお勧めしません。なので、可能な限り周りを変えるために動くしかありません。そうでなければ我慢して働き続けるか、キャリアチェンジして辞めるしか無く、ご自身が割を食うことになるでしょう。
幸い現代では労働者を守るように法整備が進んでいます。コンプライアンス遵守は企業の義務になっています。
もし職場の上司や陰口に悩まされている場合、上位者に相談しましょう。労働意欲に関する調査が行われていることも多いでしょうし、そこで回答しても良いです。それでも改善の傾向が見られなければ、社内相談室に相談しましょう。社内相談室も設置が義務づけられています。
ここまでして改善しなければ、現代の流れを読めていない企業なので、ご自身の人生を考えるとかえって転職すべきと思います、、、。
5.まとめ
労働条件は会社を変えることで大幅に改善が見込めるので、転職を推奨します。人間関係についてはキャリアの軸とトレードオフになるため、転職を推奨しません。可能な限り、自社で対応すべきと考えます。

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