化学・製薬企業でリストラが始まったら最初にやるべきこと|研究職経験者の生存戦略

             

toshi

旧帝大院卒(修士)

製薬企業を20代でリストラされ化学メーカーに転職

企業研究者

もしあなたが早期退職を勧められたら、まず冷静になることが大切です。 感情的に判断すると、後から後悔する可能性があります。

この記事では、リストラが始まった場合に何をすべきかを、経験者の視点から解説します。

リストラで会社を辞める時にやるべきこと【結論:2つだけ】

リストラが始まったら、まず以下の2つを最優先で進めてください。

  1. 転職エージェントに登録し、面談する
  2. 会社を辞めるかどうか判断する

1.転職エージェントに最速で登録し、面談するべき理由

 会社でリストラが始まった場合、転職エージェントに速やかに登録し、面談することをおすすめします。実際に転職するかしないかに関わらずです。とにかく、転職先を確保するために。

1.1-同じ専門性の人材で採用枠の奪い合いが起きる

 なぜなら、会社でリストラが実施される場合、似たような専門性の人で採用枠の奪い合いになるためです。自分と同じ部署で働いていた近い専門性の人材が一斉に市場に放出されて、募集されている採用枠を奪い合うことになります。特に競合他社の採用枠は、その人個人のスキルセットよりもバックグラウンドが重視されるので、顕著に奪い合いになります。

 この際、競合他社は何を重視して採用するでしょうか?想定している年齢(年収範囲や役職)は一つです。しかし、それと同じくらい「タイミング」が重視されます。要するに早い者勝ちです。どの会社も急いで採用したいですし、早く働いて欲しいものです。当然そのために採用活動をしているわけですね。この人材不足が叫ばれる世の中では尚のことです。

1.2-採用は“早い者勝ち”で決まることが多い

 実際に私が転職活動をしていた際には、求職者同士の比較をせずに、合格基準を超えた求職者がいれば即採用し、そのポジションの募集は終えてしまうと言うことが多々ありました。最終面接日程の連絡が来た後に、「他の方を採用したので採用活動を修了します」という連絡が来たことがあります。

 よって、様々な企業への応募をリストラ開始初期に済ませておくべきです。

1.3-エージェント面談は個人で完結しないため最優先

 応募を早めるためには、速やかに転職エージェントと連絡を取って、そのエージェント経由での応募が出来る状態にしておくことが大事です。応募までには職務経歴書や履歴書の作成が必要ですが、ご自身で急げば終わらせることが出来ます。転職エージェントとの面談は日程を合わせる必要があり、個人で完結しないため優先度が高いです。また、同じくリストラされた方々がエージェントに殺到するため、面談日程も取りづらいです。

 実際に会社を辞めるか辞めないかを決めるよりもエージェントとの面談日程を決める優先度が高いのは、上記の通り、早期内定によるメリットが大きいためです。

1.4-エージェント面談にはデメリットが一切ない

また、転職エージェントへの報酬は転職が決まった際に就職先が支払うため、求職者としては転職エージェントと面談しておくことに一切のデメリットはありません。 

2.会社を辞めるか残るかの判断基準

 転職エージェントとの面談を終えた後に、職務経歴書や履歴書を書きながら会社を辞めるか考えるのがおすすめです。実際のところ年齢やストレス耐性によっては、会社に居残るという手段も考えられると思います。様々な判断基準について説明します。

2.1-40代以降は転職難易度が上がる

 会社に居残る事について考えてみます。まず、40代以降であれば同等以上の労働条件の会社に転職する難易度は高いです。

 人材不足とは言いつつも、足りていないのは非管理職層です。ご自身が働いている会社を鑑みてみると、管理職への登用枠は必ずしも多くないのでは無いでしょうか。

 また、市場で募集されている採用枠は、管理職層はほとんどなく、多くは非管理職層です。おおよそ9:1程度の比率で非管理職と管理職の募集がなされているのでは無いでしょうか。非管理職層としてであれば、よほどの専門性でない限りは若手を優先して採用する会社がほとんどでしょう。何より給料が安いですし、入社して会社の文化にも順応してくれる期待が持てます。

 2.2-会社に残るメリットとデメリット

 よって、40代以降であれば、待遇を考えると基本的には居残った方が早期退職金のメリットを上回ります。しかし、居残る場合には配置転換や転勤が伴ったり、社内では形見の狭い思いをするなどストレスのかかる場合が多いでしょう。ある種、無能のレッテルを貼られても会社に居続けるメンタルの強さが求められます。個々人の能力とは関係なく、そうした目線で見られることになります(家庭があれば、そんなことは気にしても居られないのが実情ですが)。

 また、リストラするような会社に対する忠誠心やエンゲージメントの低下は計り知れません。再度リストラが実施され、リストラ対象として辞めるように誘導されるのではないか、心中穏やかでは無い状態で働けますか?昇格によって、リストラされないポジションにたどり着くことが出来れば問題無いかもしれませんが、リストラされることそのものがその時点での会社からの評価を物語っています。より評価してくれる、マッチした会社に移る方が、長期的に見ると望ましいのでは無いでしょうか。

 2.3-会社への信頼が失われているなら転職が合理的

 リストラを行う会社は、今後も同じことを繰り返す可能性があります。

  • 評価される環境に移りたい
  • 不安定な環境で働き続けたくない
  • キャリアを長期的に考えたい

こうした場合は、転職した方が合理的です。

実際、探せば「リストラをしていない会社」も存在します。

3.まとめ

 社内でリストラが実施されることが判明したら、速やかに転職エージェントと連絡を取り、転職活動をすることを勧めます。実際に辞めるか考えるのは企業にあらかた応募した後で問題ありません。

 ただ、転職できるのであれば会社を辞めてしまった方が、長期的なキャリアを考える上でも、ご自身の精神衛生上もおすすめです。

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